ALS(筋委縮性側索硬化症)とは?大反響『僕のいた時間』三浦春馬の症状と経過!

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こんにちは!
みなさんは、1月から放映されている、
三浦春馬さんが主人公を演じる『僕がいた時間』(フジテレビ 毎週水曜日午後10時〜)
をご覧になっていますか?

このドラマ、実はけっこう反響を呼んでいるんです。
なぜかというと、三浦さん演じる主人公が「ALS」という難病に侵されていて、
必死で闘病し、自らの病気と向き合うという設定が、心を揺さぶるようなんです。

ところで、「ALS」はなんの略かわかりますか?
Amyotrophic Lateral Sclerosis の略だそうです。
「わかるわけないだろっ!」という声が聞こえてきそうです(笑)

というかこんな見たこともない英単語を書かれてもよく意味が分かりませんね。
そんなときこそ、英和辞書を引いてみましょう^^(筆者の勉強不足で申し訳ない)
Amyotrophic:筋萎縮性の, 筋萎縮の
Lateral:側部,側面
Sclerosis:硬化症
だそう。

医学系を専門にしていない限りお目にかかることもなさそうですね。
この3つの意味を並べると少しはALSがどんな病気か推測できそうです。
「筋肉が硬くなる病気かな?」と筆者は思いましたが、そのまんまですね(-_-;)

推測だけでは心許ない!というわけで実際の病名は「筋委縮性側索硬化症」といいます。
これからどんな病気か詳しく見ていきたいと思います。

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ALS(筋委縮性側索硬化症)ってどんな病気なの?

おそらく読者様のなかで「ALSがどんな病気か説明できるよ!」という方はほとんどいらっしゃらないはず。
それほどまだ知名度の低い病気なんですね。
まずは、ちょっと言葉の説明をして、ALSのお話をさせて頂きますね。

私たち人間が体の各パーツを動かすとき、指令を出している「司令官」のが「脳」と「末梢神経」です。
そして、その指令を各パーツに伝える「伝令係」が「運動ニューロン」と呼ばれる神経なのです。
この「運動ニューロン」が侵されるのがALSで、日本では1974年に「特定疾患」に認定された難病でもあります。
1年間で人口10万人当たり1〜2人程度が発症するそう。
現在日本では約9000人弱の患者がいると推定されているほど。
発症して3〜5年で半数近くの人が亡くなってしまうのだそう。。

「運動ニューロン」が侵されるとはどういうこと?

前段落で「運動ニューロン」が侵される病気がALSだとお伝えしました。
でも運動ニューロンが侵されると一体どうなってしまうのか気になりますよね。
具体的に説明したいと思います。

人間の各パーツにはいろいろな筋肉がついていて、そのお蔭で体を思い通りに動かすことが出来ます。
腕だったら上腕二頭筋とか、胸だったら大胸筋だとかが有りますね。
この筋肉、つまり体を動かす時に必要な筋肉を随意筋といって、この随意筋に命令を下す神経が運動ニューロンです。
先ほど、脳や末梢神経からの命令を伝える伝令係が「運動ニューロン」ともお伝えしました。
ALS(筋委縮性側索硬化症)とは?大反響『僕のいた時間』三浦春馬の症状と経過!

この運動ニューロンが侵されてしまうと、脳や抹消神経から命令は出ているのに
その命令を受け取れなかったり、受け取っても正しく随意筋に伝えることが出来ず、
結果、筋肉を動かしにくくなったり、筋肉が痩せ細ってしまいます。

そうすると、日常の簡単な動作さえ出来ないので、仕事や日常生活に支障が出ます。
末期には寝たきり状態になってしまうこともあるのです。。

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ALSの病状と経過

ALS(筋委縮性側索硬化症)とは?大反響『僕のいた時間』三浦春馬の症状と経過!
ここからはALSの病状や経過についてお話しします。

末端部分(手や指の、足など)が動かしにくい、痩せ細る。

まず、ほとんどの患者さんが最初に来院する原因になるのは
手足が動かしにくいと感じることなのです。
箸が持ちにくかったり、手や足が上がらない、走りにくい、重いものを持てないといった症状が出ます。
また、筋肉が痩せ細ってしまうという特徴があります。

舌やのどの筋肉が衰えるために、話しづらさを感じることも。
発音が不明瞭になってしまったり、むせやすくなってりするのです。

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全身の筋肉が衰える。

はじめは末端部分だけだった筋肉の衰えが全身に広がり、末期には寝たきり状態に。

そして最後には・・・

筋肉の衰えにより呼吸も出来なくなり、そのまま亡くなってしまう方が多いのだそうです。
恐ろしい病気ですね。

ALSに罹った芸能人は?

この病気で亡くなった芸能人もたくさんいらっしゃるそうなんです。
みなさんも歴史の授業で名前を聞いたことのある「毛沢東」(初代中華人民共和国主席)
もこのALSで亡くなったのだそう。
ALS(筋委縮性側索硬化症)とは?大反響『僕のいた時間』三浦春馬の症状と経過!

ヘヴィメタルのギタリスト「ジェイソン・ベッカー」さんはまだご存命ですが、
現在は自らの力でしゃべることは出来ないそうです。
ALS(筋委縮性側索硬化症)とは?大反響『僕のいた時間』澤田拓人の症状と経過!

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治療法はないの?

残念なことに、ALSの原因は特定されておらず、治療法も確立されていないのです。
しかし、希望はまだあります。
ALS(筋委縮性側索硬化症)とは?大反響『僕のいた時間』三浦春馬の症状と経過!

京都大学教授の山中伸弥さんが「iPS細胞」の作製に成功し、
ノーベル医学生理学賞を受賞されたのを覚えていらっしゃるでしょうか?

山中さんはiPS細胞でぜひともALS治療を成功させたいと語っています。
2012年には京都大学の研究グループがALSの治療薬になる物質を発見し、
病態モデルの構築に成功したのだという。
しかし、実用化にはあと10年かかると言われていて、
ALSの治療法確立にはまだまだ時間がかかりそうです。

ALSは身近に存在する病気なんですね。
もっともっとALSのことを知って、勉強して、
少しでも分かり合えたらと思います。

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