世界陸上・競歩選手の鈴木雄介が地元で世界新記録、プロフィールは?

世界陸上・競歩選手の鈴木雄介が地元で世界新記録、プロフィールは?

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8月からスタートする世界陸上の競歩の選手である鈴木雄介選手。日本人競歩男子では50年ぶりに世界記録を樹立しました。ロンドン五輪代表でもあった今注目の鈴木雄介選手は、一体どんな選手なのでしょうか?

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鈴木雄介さんのプロフィール

生年月日 1988年1月2日(27歳)
出身地 石川県能美郡辰口町
高校 石川県立小松高等学校
大学 順天堂大学
身長 171㎝
体重 58㎏
種目 競歩
所属 富士通
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鈴木雄介さんが競歩で世界新記録

ロンドンオリンピック代表でもあった鈴木雄介さんは、
2015年8月からスタートする世界陸上の競歩の選手です。

2015年3月15日、第39回全日本競歩能美大会がアジア選手権を兼ねて行われました。
石川県の能美市は鈴木さんの地元です。
日本陸連の公認の20キロコースで、男子20キロ競歩に出場された鈴木さん。
1時間16分36秒で優勝します。
そしてこの記録は、国際陸連が正式に世界新記録として公認しました。

これまでの記録は1時間17分2秒でした。
実はこの記録、8日にフランスのヨアン・ディニさんが8年ぶりに塗り替えたばかりのものでした。
ヨアンさんはさぞかしがっかりされていることでしょうね。

陸上のオリンピック実施種目で日本の選手が世界新記録を出したのは、
2001年に高橋尚子選手がベルリンマラソンで史上初めて2時間20分の壁を破って以来です。
男子としては1965年のマラソン・重松森雄選手以来、50年振りという快挙です。

鈴木さんはすでに10キロの地点で、計算上からこのペースなら世界記録になると確信していたそうです。
そこまで緻密に計算しながら、冷静に競技をされているなんて、びっくりです!

出典:http://mainichi.jp/graph/2015/03/16/20150316k0000m050031000c/001.html

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鈴木雄介さんの経歴

今、大注目の鈴木選手ですが、一体どんな選手なのでしょうか?
これまでの経歴などをまとめてみます。

今回の世界新記録は地元の大会でマークしました。
じつは、石川県は競歩のメッカなのだそうです。
陸上部に入ると競歩もやるのが自然な流れのようです。
そこで育った鈴木さん、中学時代から本格的に陸上競技をはじめます。
でも、はじめは長距離のランナーでした。
競歩は、強制的にかりだされたのがきっかけだったそうです。
なるほど、競歩って普段はあまり馴染みがないなって思っていたのですが、
そういった経緯で今に至っているんですね。

鈴木さんは、
3000m競歩・12分42秒34
5000m競歩・21分48秒49
と、中学最高記録をそれぞれマークしています。

その後は石川県立小松高等学校に進みます。
ジュニア世代の国際大会に、日本代表として出場するようになります。
全国高等学校総合体育大会でも優勝しています。
その後は順天堂大学に進学し、卒業後は富士通に入社します。

では、鈴木さんの主な競歩の大会成績を挙げておきます。

2004年 アジアジュニア  10000m 5位
2005年 世界ユース    10000m 3位
2006年 アジアジュニア  10000m 3位
      世界ジュニア   10000m 3位
      日本選手権    20キロ  11位
2007年 ユニバーシアード 20キロ   4位
      日本選手権    20キロ   3位
2008年 日本選手権    20キロ   2位
2009年 アジア選手権   20キロ   5位
      ユニバーシアード 20キロ  13位
      世界選手権    20キロ  42位
      日本選手権    20キロ   5位
2010年 アジア大会    20キロ   5位
      全日本競歩能美  20キロ   1位
      日本選手権    20キロ   3位
2011年 世界選手権    20キロ   8位
      日本選手権    20キロ   1位
2012年 オリンピック   20キロ  36位
2013年 世界選手権    20キロ  12位
      日本選手権    20キロ   1位
2014年 アジア大会    20キロ   2位
      日本選手権    20キロ   1位
2015年 全日本競歩能美  20キロ   1位 世界記録・アジア記録・日本記録
      日本選手権    20キロ   2位

鈴木雄介さんは安定したフォームで失格なし!

競歩は、どちらかの足が必ず着地していなければならない、
足を前に出す時は膝を曲げてはいけない、
といったような厳しいルールがあります。
そのため、失格になる選手も多く、全体の1割近く出るそうです。
トップレベルの大会の方が、審判の目も厳しくなります。
ラストで一気にペースをあげて失格になり、トップの選手が抜けていくこともよくあるようです。
なので、相手の選手を焦らせて失格を誘うというような戦略もある程です。
選手は誰でも1度くらいは失格しているそうです。
けれど、鈴木さんは今まで1度も失格になった事がありません。
これはとても誇れるポイントです。
鈴木さんはご自分のきれいなフォームに自信を持っています。
上半身はブレる事なく、本当に安定した足の運びになっています。
無駄な動きがなく、基本がしっかりしているというのは大きな強みですね。
鈴木さんの安定感は、確実に勝利につながっているようです。

世界陸上・競歩選手の鈴木雄介が地元で世界新記録、プロフィールは?
出典:http://tsuisoku.com/archives/43817318.html

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金メダルを狙う鈴木雄介さん

競歩という独特な歩き方で、鈴木さんのネの筋肉は発達しています。
ふくらはぎが前にも付いているかのようだと言います。

競歩は自転車でなければ追いつけないほどの速度で進んでいます。
皇居の周りで走っている人達を、鈴木さんは競歩で余裕で抜けると言っています。
走ってるのに歩きに抜かれた方は、びっくりですね。
是非見てみたいですね〜。

競歩中はペースが同じように見えますが、ラスト3周くらいが勝負で、一気に早くなるそうです。
先頭集団にいて余裕そうにしていても、そのペースに急についていけなくなる選手もいるようです。
展開がどんどん変わっていくのが競歩の特徴でもあり、おもしろいところでもあるようですね。

鈴木さんのベスト記録は毎年上がってきていて、そして今回の世界記録。
今とても勢いのある鈴木さん、世界陸上、2016年のリオデジャネイロオリンピックの金メダルも大いに期待できますね!

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