銀行の臨店、花咲舞が黙ってないと現実との違いは?なぜトラブルが多いのか探ってみた

銀行の臨店、花咲舞が黙ってないと現実との違いは?なぜトラブルが多いのか探ってみた

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ドラマ「花咲舞が黙ってない」で、主人公の花咲舞は“臨店”という部署に所属しています。現実の銀行の“臨店”と、舞が行っている業務との違いはあるのでしょうか?そして舞の部署はなぜあんなにもトラブルが多発するのでしょうか?

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「花咲舞が黙ってない・2015」の概要

放送日 水曜22:00〜23:00(日本テレビ)
原作 池井戸潤『不祥事』(事業之日本社・講談社文庫)
脚本 松田裕子、梅田みか、横田理恵
主題歌 福山雅治「I am a HERO」(アミューズ/ユニバーサルJ)
チーフプロデューサー 伊藤響
演出 南雲聖一、佐久間紀佳、鈴木勇馬
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花咲舞が行う「臨店」の仕事とは?

とうとう、花咲舞(杏さん)が帰ってきました〜。
主題歌は西野カナさんから福山雅治さんにかわりましたね。

第1話から、スカッとしました!

そこで改めて、舞と相馬健(上川隆也さん)の2人が行っている「臨店」の仕事とはどんなものなのか?振り返ってみたいと思います。

臨店は「事件や不祥事などの問題を起こした支店へ行って、指導し解決を図る仕事」とされています。
縁の下の力持ちと言われながらも、支店のあらさがしをする「嫌われるような仕事」です。
今回も2人が追うのは「現金紛失、横領、情報漏えい、粉飾決算、計画倒産…そして、宿敵・真藤常務(生瀬勝久さん)の頭取争い」のようです。

第1シリーズで舞と相馬は、ミスの隠ぺい・上司のモンスターペアレント・パワハラ・セクハラを暴いてきました。
その他にも詐欺を未然に防いだり、金融庁検査にまで口を出し、顧客のレストランの食品偽装も暴き、他の銀行員の着服事件も解決しました。

こうして見ると、舞も相馬もすごいですね!
次から次へと、波乱万丈です(@_@;)

出典:http://www.cinemacafe.net/article/2015/06/25/32176.html

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現実の銀行での「臨店」の仕事は?

では、舞たちの行っている「臨店」のお仕事は、現実の銀行でも行われているのでしょうか?

『実用日本語表現辞典』によると、「臨店」とは
「店舗を訪問すること。企業本部から支店の指導のために巡回したり、金融庁などが金融業者を検査するため訪問したりといった場面で用いられる。後者は特に『臨店検査』とも言う。」

ドラマ「半沢直樹」でも有名になった「裁量臨店」は、
「銀行本店の監査部門が、各支店で行われた融資の判断が適当だったかどうかをチェックするために行う内部監査のこと。単に臨店と呼ばれることもある。」
というもので、舞たちのお仕事とはまた違うようです。

『フランチャイズ大事典』によると「臨店」とは
「本部から派遣されたスーパーバイザーがお店を巡回し指導すること。
臨店頻度や目的はFC本部によりさまざまです。
目的としては主に店舗状態の確認と本部からの意思伝達にあります。
また、お互いにとっての重要なコミュニケーションチャンスでもあります。
FC本部は滞りない意志疎通実現の土壌を広げるために積極的に臨店を繰り返しますし、
FCオーナーにとっては疑問点や時としては不満点をぶつける絶好の機会とも言えます。
どちらにしても、チェーンの一本化を重視する本部は臨店頻度が高いようです。
見方を変えると、本部の管理体制が強く自由度が低いチェーンは臨店頻度が高く、
本部はあまり干渉せず、加盟店の自由度が高いフランチャイズチェーンは臨店頻度は低いようです。」

「M2NEWS」さんの記事を参考にさせて頂くと、
「支店の「事務部門・窓口業務」を監査し、実際に仕事を見て業務改善できるよう指導・時には支援するというお仕事。
事務の効率化や、管理能力を向上させるための監査と言えるでしょう。
実際には、支店長や課長など管理者としての経験がある人が普通は就くそうです。」

あとは臨店では実際に、窓口などの業務の補助をする場合もあるようです。
舞たちも、手の足りない業務のお手伝いに行く事もありますが、
どうやら現実の「臨店」の仕事は、“事件や不祥事を解決する”という訳ではなさそうです。
まあ、現実であんなにしょっちゅう事件や不祥事があったら大問題ですよね^^;
こうやって見ると、舞の「臨店」の仕事はかなり逸脱しているようです。

確かに相馬は「支店の中のトラブルを解決、それ以外は口出しするべきではない」と言っています。
ドラマの舞を見て「銀行の臨店のお仕事をやりたい」と思っても、現実は違うんだと認識しておかなければいけませんね〜。

花咲舞の部署でトラブルが多いのはなぜ?

何で舞たちには、あんなにも毎回トラブルが起こるのでしょうか。
ドラマだから、と言ってしまったら元も子もない^^;

東京第一銀行はメガバンクで日本全国にあるのに、それを2人でカバーするとなると、そりゃ忙しいですよね。
業務のお手伝いに行く事も多いけど、そこでまたトラブルに見舞われる、
というか、舞が自ら発見してしまうんですよね〜。
テラー(窓口)としては優秀な舞の鼻が利きすぎるのも、トラブルに遭遇する要因の1つだと思います。
そして、黙っていられない舞は「つい」口を出しすぎます。
相馬がおさえても、外に飛び出して調べます。

そもそも「銀行は結果が全て」故に、業績を上げたくて不祥事があってももみ消したいという、各支店の上司の態勢がいけないんですよね。
派閥争いと、その腐った体質が問題で、トラブルに発展するのではないでしょうか。
ドラマだから、その点をかなり過剰に誇張してるんでしょうね。
実際にはこんなに腐ってる銀行なんてない…ですよね^^;?

相馬は「銀行は正論が通用しない。理不尽な目にあう人はいっぱいいる。いちいち感情移入したらきりがない。受け流してガマンしろ。」と舞に言いますが、
「古臭い考えや身勝手な上司のせいでくやしい理不尽な思いをしている人達を見てきた。
言いたいことも言えなくて1人で苦しんで。黙ってられない。」と、悩める人と一緒に悔しがって泣きます。
相馬は本当は「誰も味方がいない時、花咲舞みたいな人がいると楽になれる。」と思っています。
舞は間違いだらけの銀行を変えていくと宣言したけど、1年経っても何も変わっていません。
それでも舞は「銀行は腐ってても、働く人々は腐っていない。働く人達を変えていけば銀行も変わるのかな…先の長い話しですけど」と、相馬に言っていました。
この様子ではまだまだトラブルは続きそうです。

全国各地でおいしいものを食べられるのを、臨店の仕事の醍醐味としている舞と相馬。
第1話で「石焼牛ひつまぶし」を食べられなかったのはもったいない!
来週は松木(成宮寛貴さん)も登場するし、ますます面白くなりそうです。
これからもグルメ堪能しながら、爽快にトラブルを解決してくださ〜い!


出典:http://www.oricon.co.jp/news/2055661/photo/2/

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