「少なくともドイツにヒトラーが現れたのだから、フィリピンにも現れるだろう」と自身をヒトラーに例え、自国の麻薬中毒者達を「喜んで虐殺しよう」と公言しているフィリピンのドュテルテ大統領。
強面に過激発言、画像検索をすると銃を構える写真まで出てきます！いろんな意味で国内外から注目を集めているドュテルテ大統領は、どのような人なのでしょう。
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もくじ
ドュテルテ大統領のプロフィール
| 本名 | ロドリゴ・ドュテルテ |
|---|---|
| 生年月日 | 1945年3月28日 |
| 職業 | フィリピン大統領（第16代） |
| 任期 | 2016年6月～ |
ドュテルテ大統領の過激発言をおさらい
”暴言王”とあだ名を付けられるほど際どい発言を繰り返すドュテルテ大統領ですが、一体どんな発言をしているのでしょうか？
引用：http://www.huffingtonpost.jp/
＜麻薬撲滅のために容赦なく射殺＞
ドュテルテ大統領は、大統領就任前から麻薬撲滅のために
厳しい態度で臨むことを表明していました。
就任後の施政方針演説では
”麻薬王や資金源、密売人の最後の一人が自首するか、
あるいは投獄されるまでやめない。
彼らが望むならあの世に葬り去ってもよい”
と公言しました。
実際、麻薬犯罪に関わる容疑者を裁判にかけることなく、
逮捕の現場で射殺する事件が、わずか1ヶ月余りの間でで1800件発生しています。
＜オバマ大統領に”このくそったれ”発言＞
今年9月、ラオスでのASEAN首脳会議でオバマ大統領との会談が予定されていましたが、
麻薬撲滅のための超法規的殺害に対して
人権侵害をやめるよう訴えたオバマ大統領に対し
”このくそったれ ののしってやる”
”売春婦の息子”
などと挑発的な発言を繰り返し、
首脳会談は中止になりました。
この発言に対してオバマ大統領は、
”過去にもかなり派手で興味深いコメントを耳にしているし、
実際、彼は非常に個性的な人物だ”と動じず冷静に対応していました。
＜国連事務総長を”バカ”呼ばわり＞
首脳会談が中止になったことを受け、
ドュテルテ大統領は”このくそったれ”という発言は
オバマ大統領に向けたものではなく、
アメリカ国務省に向けたものであったと釈明するとともに、
人権問題で脅しをかけられ、本当に頭にきたと発言しました。
自身の過激発言に後悔したのもつかの間、
同じく人権問題で批判声明を出した国連のパン・ギムン文事務総長について
”パン・ギムンまで介入してきてやがって、こいつもタランタドゥだと言ってやる！”
と発言しました。
タランタドゥとは、フィリピンのタガログ語で「バカ野郎」を意味し、
「タガログ語で絶対使ってはいけない超危険スラング20選 」
というブログでも紹介されているほどの言葉だそうです。
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フィリピン国内での半端ない支持率
引用：http://www.huffingtonpost.jp/
このように過激な発言を繰り返すドゥテルテ大統領ですが、
フィリピン国民はどう思っているのでしょう？
フィリピンの調査会社パルス・アジア・リサーチによると、
ドゥテルテ大統領の支持率はなんと86％！！
（調査は9月25日～10月1日に実施されたもの）
暴言によりで国際社会から批判を浴びているものの、
フィリピン国内では麻薬撲滅対策などに対する指導力が支持されているようです。
麻薬取締に関しては過激な発言ばかりが取り上げられていますが、
その裏では60万人もの犯罪者が自首するべく刑務所に行列ができる、
といった現状もあるようです。
親日家としても有名なドゥテルテ大統領
対アメリカへの暴言が目立つドゥテルテ大統領ですが、
親日家として知られています。
引用：http://www.iza.ne.jp/
10月26日に開かれた安倍首相との晩さん会でもドゥテルテ大統領は、
日本とフィリピンとの今後の友好関係について、
”提案ですが、１０００年単位で考えましょう”とユーモアを交えて語り
、会場を沸かせ親日ぶりを印象付けました。
このような親日の背景には、
ダバオ市長を務めていた時の影響が大きいそうです。
ダバオはかつて激しい太平洋戦争の激戦地となり、
大きな反日感情も持っていた時期もあるようですが、、
その一方で日本人事業者のマニラ麻事業にはじまり、
様々な事業展開により経済を発展させていった背景があり、
感謝の念を示しています。
プライベートでも親日家で、
2013年には家族がアメリカに旅行に行きたいという
意見を押し切り日本に遊びにきたそうです。
その際には浅草や東京ディズニーランドなどの観光地以外にも、
長野県のスキー場で雪を楽しんだりもしたそうですよ。
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ドゥテルテ大統領はどんな性格？
法律家の父親と学校教師の母親との間に生まれ、
幼少期にダバオに移り住んだそうです。
エリート一家だったんですね！
高校時代はいわゆる悪ガキで、
高校を退学させられたこともあるそうですが、
父親が亡くなったことをきっかけに心を入れ替え猛勉強します。
父親と同じ法律の勉強をして司法試験に合格し、
その後10年間の検察局に勤めを経て政界へ進出します。
暴言は全て計算だ、と見る意見もあるようですが、
暴言を吐いた後”後悔している”などと語ることもあるようで、
熱くなると暴走してしまうタイプなのでしょうか。
日本に対しての接し方を見ると、
1度信頼した相手に対しては礼節をもって接するなど、
律儀な性格の持ち主なのかもしれません。
プライベートで家族と来日した際に歓待した
日本フィリピンボランティア協会の八木眞澄会長はドゥテルテ大統領について
”本当は穏やかな性格で、ぼそぼそと静かに話す人です”と語りました。
戦後も日系移民が多く住むミンダナオ島の日本人墓地も自費で修復したりと、
心優しい一面も知られています。
引用：http://jp.reuters.com/
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