マッサンに外国人ヒロインを起用したNHKの狙いは?

朝ドラ『マッサン』シャーロット・ケイト・フォックス、なぜ起用されたのか?

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いよいよ2014年の秋からNHK朝ドラ史上初の外国人ヒロインが誕生しますね。

それも全くの無名であるシャーロット・ケイト・フォックスさんが起用されるという大革新。

一体なぜ彼女を新ヒロインとしてNHKが起用されたのか?

本記事で、彼女の裏側や起用理由に迫ります。

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シャーロットケイトフォックスさんのプロフィール

生年月日 1985年8月14日(28歳)
出生地 アメリカ合衆国・ニューメキシコ州サンタフェ
職業 女優
ジャンル 舞台、映画、テレビドラマ

NHK初の外国人ヒロイン誕生

これまで、歴史上の人物や現代劇など、さまざまなドラマを多くの
視聴者に提供し続けてきたNHK朝の連続ドラマ小説が、遂に新たな
試みに挑戦します。

2014年秋から放送予定の『マッサン』にて
朝ドラ史上初の外国人ヒロインを起用するというのです。

それも、日本では全くの無名でドラマ出演経験は愚か、
日本語すらまともに話せないというのだから本当にビックリ。

なぜこんな大博打みたいなことをするのだろうか?

実に不思議な話ですが、杏さん主演の『ごちそうさん』が
オムライス発祥の店として有名なたいめいけん
現在放送中の吉高由里子さん主演『花子とアン』は、
赤毛のアンの翻訳者村岡花子さんがモデルであることを
考えると、なんとなくその謎が解けるような気もします。

▼ごちそうさんで卯野め以子役を演じた杏さん
マッサンに外国人ヒロインを起用したNHKの狙いは?

▼花子とアンで村岡花子役を演じた吉高由里子さん。
マッサンに外国人ヒロインを起用したNHKの狙いは?

というのも、実はこのマッサンという作品は、あのニッカウイスキー
創業者である竹鶴政孝氏がモチーフになっているわけですが、この
竹鶴政孝さんの奥さんがスコットランド人のリタさんだったのです。

具体的にこの『マッサン』を次期朝ドラに起用した理由は定かではありませんが、
ごちそうさん以降歴史的人物をモチーフにした作品が続いているだけに、
マッサンを放送する理由が、ニッカウイスキーをモチーフとして使いたかった
というのもあながち間違ってはないような気がします。

竹鶴政孝氏をモチーフにしたドラマだからこそヒロインとして外国人が必要とされ、
日本国内では全く無名でもアメリカでは舞台を中心に活躍されている彼女が
オーディションを通じて起用されることとなったのでしょうね。

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無名のアメリカ人女優を起用した理由は?

今回、マッサンのヒロイン役として抜擢されたのは、全米では舞台中心に活躍され、
女優として10年のキャリアを持っている、シャーロット・ケイト・フォックスさん

ちなみに彼女の海外ドラマ出演映像を探してきましたので、こちらに掲載しておきます。
シャーロット・ケイト・フォックスさん出演・海外ドラマ【Coming Home】

さて、彼女はプロフィールでもご紹介したように国籍はアメリカです。

外国人といってもモチーフである竹鶴政孝さんの妻であるリタさんと出身地が
大きく異なります。

では、なぜ、NHKは彼女を起用したというのでしょうか?

リタとシャーロット・ケイト・フォックスにはいくつかの共通点があります。

まず、当たり前ですが共に外国籍を持つ女性であること。

次に、まだ日本語をマスターしておらずあまり話せないこと。

最後に、竹鶴氏との結婚と、日本での女優デビューと、ある事情を
きっかけに本格的に来日し活動
されるということが、
共通しています。

確かに『なぜアメリカ人を起用した?』という批判的な意見もありました。

しかし、アメリカで10年の演技のキャリアを積んできたことが存分に発揮され、
オーディションで見せた彼女の演技と、その3つの共通点が自然にマッチしていたため、
アメリカ人ということは関係なく、シャーロット・ケイト・フォックスの起用を
考えたそうです。

ある種NHKの大博打という風にも見えますが、消して大博打ではなく、【マッサン】を
題材としたドラマを展開するには、彼女は重要なピースであったということなのです。

男性キャラが主役を演じるNHKの思惑とは?

これまで朝ドラといえば女性が主役を演じてこられましたよね。

梅ちゃん先生・堀北真希さん、純と愛・夏菜さん、あまちゃん・能年玲奈さん、
ごちそうさん・杏さん、花子とアン・吉高由里子さん…

確かに主役は全て女性です。

ゲゲゲの女房も村井茂役を演じた向井理さんが主役のように見えますが、
タイトルからしてその女房の役を演じた松下奈緒さんが主役ですし、
ヒロインありきの朝ドラなのですが、今回は、久しぶりに男性
玉山鉄二さん)が主役を務めます。

玉山さんは、ルパン三世実写版映画で次元大介役を務めたしぶめの役者さん
実写映画『ルパン三世』 櫻井翔はガセで玉山鉄二に決定!ファンの感想も!

▼玉山鉄二さん
マッサンに外国人ヒロインを起用したNHKの狙いは?

これは、1995年放送の【走らんか!】で三国一夫さんが演じた前田汐さん
以来なんだそうです。

ある種賭けのような一風変わった次回の朝ドラ【マッサン】ですが、
元々ドラマの性質的に女性が主役となるドラマが重なっただけで、
絶対に男性が主役ではいけないということではありません。

今回、【マッサン】が放送決定となったのも、歴史的人物を題材
としている点だけでなく、今年ワールド・ウイスキー・アワードに
ニッカウイスキーが受賞しているため、一つの話題性として、
この秋放送決定となったのだと思います。

そう考えれば、竹鶴政孝氏(実際の役名は異なります)を
軸にドラマを組み立てていけば、自然と男性が主役と
なってしまうわけです。

あくまでドラマの性質がメインであり、主役が男性であるか
女性であるかということは、あまり関係ないようですね。

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マッサンに対する視聴者の声は?

マッサンが放送決定になり、一般視聴者の声も気になるところ。

果たしてどんな意見が飛び交っているかというと、完全に
賛否両論となっている模様。

新しい出で立ちの朝ドラに期待感いっぱいとなっている方もいれば、
先ほど少し触れたように『なぜ、外国人のヒロインを抜擢したのか?』
・『主役が男性というのはどういうこと?』と、冒険しすぎという
意見もありさまざまです。

ただ、一風何もかもが新機軸のような印象を受けるマッサンですが、
その裏ではNHKの狙いもしっかり定められており、いろんな意味で
楽しめそうな期待感を持たせてくれます。

これらの意見をいい意味でどこまで跳ね返し、NHKが【マッサン】を通じて
素晴らしい世界観を演出してくれるのか、この秋楽しみに拝見させて
いただきたいものですね。

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